基本のしくみ
/ BASIC MECHANISM電気風呂は、浴槽の壁に向かい合わせに設置された2枚の電極板の間に、 微弱な低周波電流を流す仕組み。お湯は電気をよく通すので、電流は電極板から電極板へ、お湯の中を流れます。 そこに人が入ると、体の一部が電流の通り道になり、筋肉がピクピク収縮する——これが「ビリビリ」の正体です。
1秒間に数Hz〜数百Hz程度の周期で変化する電流。筋肉や神経は低周波に反応しやすく、マッサージ機(EMS)と同じ原理。
大部分はお湯を流れます。体はお湯より電気抵抗が高いので、通るのは一部だけ。だから「微弱」でも体感はしっかりある。
電流刺激で筋肉が収縮・弛緩を繰り返し、血行が促進。肩こり・腰痛・神経痛の緩和が期待されるとされます。
面積と設置のロジック
/ PLATE DESIGN同じ出力でも、電極板の大きさと置き方で体感はまるで変わります。ポイントは「電流密度」——同じ量の電流が狭い面積に集中するほど鋭く、広い面積に分散するほどマイルドに感じます。
狭いほど電流密度が上がり強く感じる。広い浴槽の電気風呂が比較的マイルドなのはこのため。
腰の高さに置けば腰へ、深めに置けば下半身へ。「腰深め」「首元」などの設置は狙う部位の設計。
板に近いほど強い。板と板を結ぶ直線上が最強ゾーン。侵入角度で効く部位が変わる(報徳湯のパズル性はこれ)。
ビリビリシミュレーター
INTERACTIVE FIELD SIMULATOR
浴槽を上から見た図です。人(黄色い丸)をドラッグして動かし、配置タイプとスライダーを変えて、どこが一番ビリビリするか検証してみよう ⚡
板を設置する高さで、効く部位が決まる。「腰深め」「首元」といった施設ごとの個性はここ。ほかに腰+足を同時に狙う上下配置型、縦に板を張る縦配置型もある。
※ 2次元の簡易電場モデル(点電荷近似)による教育用シミュレーションです。実際の電気風呂は各メーカーが安全基準に基づいて設計しており、電流値・波形・絶縁構造など本モデルより遥かに精密です。
ロジックを入り方に活かす
/ PRACTICAL TIPS電気代シミュレーション
/ RUNNING COST電気風呂に流れる電流は乾電池程度の微弱さ。本体は家庭用コンセントから電源が取れて、大きな工事なく設置できる(『電浴ガイド』より)。
では実際、他の浴場の電気設備と比べてどれくらい安いのか? 営業条件を入れて検証してみよう。
※ 消費電力は一般的な機器の目安(各Wは編集可能)。サウナストーブはサーモスタット制御の稼働率60%と仮定。お湯の加温・保温にかかるガス代・燃料代や水道代は含みません。実際の費用は機器・契約・使用状況により変動します。